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鶴の恩返しって、結局なにが言いたいの?
大人になっても、鶴の恩返しを、一言で「~」を表現した話しですと言い切れる人は少ないです。
とゆーわけで、
鶴の恩返しをテーマに、
- 鶴の恩返し/今更ですが、あらすじを紹介
- 鶴の恩返しの教訓は?
といった項目順に記事をまとめました。
教訓を学ぶ前に、あらすじのおさらいをしましょう。
鶴の恩返し/今更ですが、あらすじを紹介
鶴の恩返しのあらすじを私なりにまとめると、以下のようになります。
むかしむかしあるところに、おじいさんと、おばあさんがいました…
(出だしは、桃太郎と同じです)
おじいさんは、たきぎを売りに町に出かけた帰り、
罠にかかって苦しみもがいていた1羽の鶴を助けます。
(この下りも桃太郎、あるいは浦島太郎に似たり寄ったりです)
後日、
雪が激しく降る、ある晩のこと。
雪のせいで、道に迷ってしまった。泊めて下さいと、お願いを申し出てくる娘が(おじいさんとおばあさんの元に)やってきました。
おじいさん、おばあさんは快く、
その娘を泊めてやります。
娘は、泊めてくれた恩返しにと、
肩を揉んだり、家事を手伝ったりと、二人の世話をします。
そのまま月日が流れ、
ある日のこと、
娘はおじいさんに、
織物を織るので糸を買ってきてくれと頼みます。
言われるままに、糸を買ってきたおじいさん。
その糸を受け取った娘はさらにこう言います。
「絶対に、部屋をのぞかないでください」
しかし、しかし、
まあ、たいへん…
おじいさんとおばあさんは
(何日かは辛抱したものの)
ついに約束を破ってしまい、部屋を覗きみてしまいます。
ここからがクライマックス。
(以下、引用します)
娘がいるはずの部屋では、一羽の鶴が長いくちばしを使って羽根を抜いて糸に織り込んでいました。
その夜、娘は織物を持って部屋から出てきました。
「おとうさん、おかあさん、ご恩は決して忘れません。私はわなにかかっているところを助けられた鶴です。恩返しに来たのですが、姿をみられたからにはもうここにはいられません。長い間ありがとうございました。」
と手を広げると、鶴になり、空に舞い上がると家の上を回って、山の方に飛んで行ってしまいました。
引用元
http://iroha-japan.net/iroha/D02_folktale/05_tsuru.html
思い出しましたか?
このように、最後は、どこかやりきれない物悲しさを引きずらせるストーリーです。
動画のように、
音楽(しゃみせん)付きで語られると、
よりいっそう物悲しさが引き立ちます。
鶴の恩返しの教訓は?
鶴の恩返しの教訓については、
様々な人が、様々な場所で、十人十色の見解を述べています。
私なりの見解もありますが…
私の意見はさておき、世の人の意見を参考にしてみましょう。
まず、
良い行いをすれば、良い事が自分に帰ってくる。
人に親切にすれば、自分に親切が帰ってくる。
なので、絶えず、自分の周囲の人々には親切に接しましょう!
といった、ポジティブな教訓。
この側面をを否定する論者はいません。
別れるのは、
物語の後半部分、
娘から覗いてはいけないと言われたのに、覗いてしまった。
約束を破ってしまった。
という部分です。
この後半部分については、
単純に、約束を破ってはいけません!
といった、子供の教育に相応しい文句で処理する方もいれば、
もっと深くつっこんで、カリギュラ効果に言及されている方もいます。
カリギュラ効果とはつまり、
~するなと他人から言われてしまうと、余計に気になって~してしまうという、
人間の深層心理のことです。
このカリギュラ効果は、広告コピーでも応用されることが多く、
例えば、ダイエットの広告で、
ーーーーーーーーーーーーーー
これから紹介する商品は、決して楽して痩せられれるというものではありません。
やる気のない人は一生太ったままでもいいということなので、
私たちの商品は手に取らないで下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
といった挑発的なコピーを掲載する場合がありますが、
この類のものは、~するなと言われると、余計に気になって手にとってしまう(購入してしまう)といった、
人間の深層心理を利用した広告で、
いわゆる、カリギュラ効果を狙ったキャッチコピーと言えます。
これと同じようなことを、
別の角度から捉えて、
次のような教訓を導き出していた方もいました。
それは、
人の言うことは素直に聞いておいたほうが幸せになれる
という教訓です。
つまり、
~するな、~しろと言われると、
逆の方向に向かいたがるのが人間の心理だが、
そこは敢えて素直に聞いておいたほうが良い結果に繋がるよ!
ってことです。
天邪鬼な性格には耳の痛い教訓です(笑)
ちなみに、私が導き出した、
鶴の恩返しから学び取った教訓は、以下です。
物事は、前半より後半に起きたことのほうがインパクトが強い
っていう教訓です。
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鶴の恩返しのイメージは、
前半の困っている鶴を助けたというシーンよりも、
約束を破ってしまったという後半のシーンに強い印象を抱く人がほとんどだと思います。
鶴の恩返しのあらすじを語ってと言われて、
前半の溺れている鶴を助けたシーンを上手く語れない人はいれど、
襖(ふすま)をこっそり覗いてしまうシーンを全く思い出せないという人は、そうはいないでしょう。
要するに、
終わり良ければ全てよし、
終わり悪ければ全てダメ、
ってことですよ!
向田邦子が脚本を描いたテレビドラマで、
人間、終わりが良いほうが人が勝ちね
と、老婆がつぶやくシーンがあるのですが、それを思い出してしまいます。
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